古代君の話

    古代君は元が優しい子だから、最初の遊星爆弾で両親が死んで自分だけ助かってしまったことに罪悪感を抱えてたのかな…と思ってる。もう成人してた守兄さんと違って、まだ多感な子供が見る光景としては余りにも残酷。

    ショッキングな光景に加え、時間差で「あの時、両親が」という事実を突きつけられて、それでも生きなければいけないから「心に一時的に蓋をする」という選択肢を取っても不思議じゃない。まだ兄も生きているし。

    兄がまだ居る安心感と、心の中に閉じ込めたグニャリと曲がった感覚を抱えたまま、それでも真っ直ぐ育ってくれた。

    私はこういう「子供が本能的に心に蓋をしたまま、表向きは傷が無いように振る舞う様」を勝手に『コンクリートの卵』って呼んでる。割れそうな生卵の表面をコンクリートで固めて「割れてませんよ」って言い張り続けて、中身が少しずつ変質してしまう様子。

    古代君のメンタルが2202、2205、3199で浮き沈みしてしまうのはこの辺に起因してるとずっと思ってたので、3199ではコンクリートの殻を破って(雪ちゃんにバッキバキに破壊されても良いぞ)本当の古代君に出てきて欲しい。きっと硬い大地と偽装を脱ぎ捨てて飛び立ったヤマトと同じで、強くて美しいから。

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    あとデスラー家も古代家も、年が離れてるぶん長男の方がやること多くて大変そうだけど「長男なんだからしっかりしなさい」を刷り込まれてるので割と踏ん張りが効くのに対して、次男は親に加えて兄という大きな存在の下に居ると心が無防備になりがちなんじゃないかなって(デスラー家の親は置いといて)。

    デスラー総統が同じ次男でも兄を失ってから立ち続けられたのは……まあスターシャの存在ですよね。そして貴族育ちは長男・次男に関係なく厳しめに躾けられてそうだし、何より「デスラー家の男として人の上に立つ覚悟」は説いて聞かされてそう、叔父上に。

    それでも2199の時の総統はかなりメンタルギリギリだった印象で、総統の場合はヤマトにボコボコにされて殻が破れたんじゃないかな…2202以降は憑き物が落ちた顔してる。